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「鎧伝サムライトルーパー」二重放送事件

 「鎧伝サムライトルーパー」は1988年(昭和63年)4月から1989年(平成元年)3月まで全39話が放送されたサンライズ制作のアニメです。

 

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 「鎧伝サムライトルーパー」二重放送事件とは、8月27日に放送済みの17話「明かされた鎧伝説」を誤って再び9月3日に放送してしまうという前代未聞の珍事件なのです。

 なぜ、そんなことが起きたかと言うと……、それは他のページに行って調べてください(笑)。

 私が書いても同じことを書くだけですから(笑)。

 今回、書くのは「鎧伝サムライトルーパー」二重放送事件がなぜ起きたかではなく、その事件の陰で起きた小さな悲劇喜劇なのです。

 私は「鎧伝サムライトルーパー」の熱心な視聴者ではありませんでした。
 たまたま放送してる時間に帰宅して、テレビをつけて映ってたら、それじゃあ見ましょう、てな感じで。だから、OPからEDまで通して一本見た記憶などありません。どんな話か聞かれても説明できません。なんか妖邪アラゴと烈火の遼、他4人が鎧を身につけて戦ってたな、という感じです。(←記憶があやふやであるということを表現するため、あえて正確なことを書きません(笑)。誤字のまま、押し通します(笑))

 だから、二週続けて見ること自体、稀な出来事だったのです。
 二週続けて見ること自体、稀なはずなのに、その二週続けて見た時に二重放送事件という前代未聞の珍事件に出くわしてしまうなどとは、運が良いのやら悪いのやら……。

 9月3日に帰宅して、テレビをつけてみると「サムライトルーパー」が放送しています。
 
 画面では、ナスティ柳生(本作のヒロイン)を背中に乗せた白虎がなにかに追いかけられて城の屋根の上を走り回っているのです。

 なんとなく見てると、ふとあることに気がつきました。

 「この場面、見たことがあるぞ……?」

 最初は「バンクシーンかな?」と思いました。バンクシーンとは……、説明の必要はないとは思いますが、文章の水増しのため説明します(笑)。アニメや特撮などで、特定のシーンの動画、背景などを保存しておき流用するシステムで、変身シーン、必殺技シーン、アクションシーンなどで、主に用いられます。

 しかし、バンクシーンにしては長すぎます。

 しかも「次はこうなるんじゃないか?」という予想が次々にズバリ! ズバリ!と的中していくんです。

 まるで一度見たことがあるかのように(笑)!!

 「これはどういうことなんだ!?」と考えた私は、その時、どう思ったか?

 「オレは超能力者になった!! 予知能力に目覚めたんだ!!」と思いました……。

 突然、超能力者になった自分に恐れおののいていると、「局のミスで一度放送した話をまた放送してしまいます」なんてテロップが出て、自分の馬鹿さ加減に大笑いした、とこういう話です(笑)

 ぶひゃははははッ!!

 だってねー、「同じ話を翌週、もう一度放送する」なんてミスするって誰が思います? 自分が超能力者になった方がよっぽどありそうなことですよ。何? そんな勘違いする馬鹿いねえ? ああ、そうかよ。

 これが両方ともか片方でも最初から見ていれば、こういう勘違いはしなかったと思いたいです。

 それで意地悪な私は次の日、日曜だったので早速、図書館に行って各新聞の取り上げ方を調べました。

 他の新聞は写真付きで結構大きく取り上げていましたが、やはり朝日新聞は、死亡記事のように小さく載っているだけでした(笑)。

 それで「サムライトルーパー」は事件の影響で40回の予定が39回になったと説明してるところもありますが、実際にはそういうことはなかったんじゃないかと思います。事件が起きたのは、まだ17話まで進んだところで、まだまだ話を続けるかは商品の売れ行きを見て決めようという段階でしたでしょう。だから、39話で終了が決まったのは、事件の影響で1話縮まったのではなく、商品の売れ行きが悪かったので39話で終了しようと決まったのでしょう。

 当時、「鎧伝サムライトルーパー」の女子高生くらいの女子達の間での人気は凄まじいものでした。テレビのニュースで特集が組まれたりもしました。その中でインタビューを求められた竹村拓が趣味の磯釣りをしながら「ただの異常現象でしょう」とコメントする姿は、とても女子高生のアイドルには見えませんでした(笑)。(コメント内容には、あえて突っ込みません(笑))腐女子なんて言葉はありませんでしたが、歴史は繰り返されるものですね。今、何が人気か知りませんが。

 一方で商品の売れ行きは悪く、商品の担当者が暗い顔で倉庫にズラリと並んだ「サムライトルーパー」の玩具を「全て廃棄します」と言ってました。

 というわけで今回は、ここまで。

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アニメ「バビル2世」について その2

 さて、前回の続き。

 「バビル2世」の基本設定は、以前説明した通り、同じ時代に生まれたバビル2世同士の戦いです。

 私が凄く感心させられた、旧アニメ版「バビル2世」のオリジナル話とは……、

 もう一人、バビル2世が生まれたら?

 という話なのです。

 生まれたばかりの赤ちゃんが「バビル、バビル」と口走ります。実は、この子もバビル2世。その赤ちゃんの存在を知ったヨミは、赤ちゃんを誘拐して催眠術をかけ、三つのしもべを町で暴れさせます。バビル2世は三つのしもべの妨害を受けながら、赤ちゃんを救い出すという話です。

 問題は、この三人目のバビル2世である赤ちゃんです。本来なら、レギュラー入り、続編まで作れそうな強力なキャラクターなのですから。

 この赤ちゃんをどうするのか? こうしました。

 もう「バビル、バビル」とは口走らなくなってしまって、ただの赤ちゃんに戻ってしまったのですね。由美子(原作ではチョイ役ですが、旧アニメ版「バビル2世」ではヒロインに昇格してます)が「どうして元に戻っちゃったのかしら?」と不思議がります。

 超能力を使い果たした? いえいえ、バビル2世は「頭の良い子だから、バビルの名を口にするのが危険だと気づいたのさ。これから先も超能力を使うことはないだろうね」と説明します。つまり、バビル2世でありながら、バビル2世ではないふりをして生活する方を選んだのです。それでヨミも赤ちゃんを再び利用することをあきらめてしまうのです。

 完璧だ!!

 これ以上はないくらい完璧な「消え方」です。

 この脚本を書いた人物は、雪室俊一氏です。

 雪室俊一氏は他の作品でも傑作を物してます。「魔法使いサリー」でポロンがいなくなる話を書いたのも雪室俊一氏です。「魔法使いサリー」は最終回を作っちゃってから延長を求められたのですね。その延長分にポロンが登場したため、いざ最終回を放送するとなると、ポロンがいないということになってしまいます。そこで、最終回の一話前にポロンがいなくなるという話が作られました。実は人間の子だったポロンを人間の両親に返す話で、「ポロンちゃんと別れるのは寂しいけど、ポロンちゃんにはこれが一番なのよ」と言う話でした。(後に「魔法使いサリー」の続編が作られた時、ポロンまで魔法の国から戻ってきてしまい、「どうなってんの?」と視聴者が疑問を持ちました(笑)。私は見てないので、どうなったのか全く知りません。しらばっくれて放送してたのでしょうか(笑)?)

 他にも単行本で三巻しかない「キテレツ大百科」を長寿番組に仕立て上げたのも雪室俊一氏です。
 また「おはよう! スパンク」と言う少女漫画の原作などもしてます。

 「最近のアニメには酷い脚本が多い」と著書で嘆いていますが、当然ですね。こういう傑作を多く物している人物ですから文句言えません。

 

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 それで旧アニメ版「バビル2世」が人気があったのかと言うと、それほど人気が上がらなかったそうです。そこで、いろいろなテコ入れをしてます。原作にはないヒロインがいたり、途中から学生服をやめ、戦闘服を着たり、バビルカーという小型機を出したり、さまざま工夫したのですが、それでも視聴率は平均で9・4%だったそうです。

 その理由を考えると、一つには放送枠が元々は「魔女っ子」物を放送していた枠だったため、それまでの視聴者層とあわなかったのではないかと思います。
 そして、もう一つには、これは横山光輝先生が亡くなった時、ゆうきまさみがニュータイプの連載「はてしないものがたり」で「アニメというジャンルは頭脳戦を描くのに向かない」と書いていたのです。その号が手元にないので正確ではありませんが、「だから、横山光輝作品のアニメ化はいまいちパッとしないのだ。髪の毛逆立てて、攻撃する方が受ける」と言うことを書いていました。

 (↑の文章には、間違いがあります。横山光輝先生が亡くなった時ではなく、今川監督のアニメ「ジャイアント・ロボ」を見た時の話でした。ちなみに私は実写「ジャイアント・ロボ」が好きなので、アニメ「ジャイアント・ロボ」を見たことがありません)

 これが正鵠を射ているのではないかと思うんです。
 
 それで、話が飛びますが「ジョジョの奇妙な冒険」のアニメ化作品がパッとしないのも、これに起因してるんじゃないかと思うんです。

 「アニメというジャンルは頭脳戦を描くのに向かない」から「バビル2世」は面白くならなかった。「ジョジョの奇妙な冒険」は「バビル2世」の影響を受けている。したがって、「ジョジョの奇妙な冒険」も「アニメと言うジャンルは頭脳戦を描くのに向かない」から面白くならなかった、のではないかと思うんです。

 「ジョジョの奇妙な冒険」のアニメ化作品の中で面白かったのは、原作から遠く離れてパワーバトルと化していた、「ストレングス&チャリオッツ」ぐらいでした。(あくまで私評価)

 

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 そういう意味で後半、頭脳戦を捨ててパワーバトルと化していた「ファントムブラッド」の改変はある意味、道理にかなっていたのかも知れません。(そういう意味ではリメイクアニメ「バビル2世」の改変も道理にかなってはいるのだな……)

 ここで勘違いしないでほしいのですが、アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」は面白いのだ、と言っているのではなく、アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」を評価する時は、「アニメというジャンルは頭脳戦を描くのに向かない」という点を考慮に入れて評価すべきだ、と言っているんです。

 その上で、「つまらない」という評価になったら、それはそれで仕方ないことです。

 それから「髪の毛逆立てて、攻撃する方が受ける」なんですが、これってモロに「ドラゴンボール」ですね。

 

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 「ドラゴンボール」がヒットするわけです。やっぱり、ゆうきまさみの言ってることが当たってます。

 これだけだと、「ドラゴンボール」が頭使ってないみたいですが、ナメック星のベジータが到着した辺りからギニュー隊長が倒される辺りなんか頭脳戦になってますね。

 それで、ゆうきまさみつながりで思い出したのですが、塩沢兼人氏の変わった仕事に「究極超人R」の「R田中一郎」がありましたね。

 

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 後半、グダグダになってますが、今回はこれで終わりです。
 

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アニメ「バビル2世」について その1

 「「スーパーロボット大戦」プレイ日記、その13」でリメイクアニメ「バビル2世」を「酷かった」と書いたので、その前のアニメ版「バビル2世」がどうだったかを書きましょう。

 

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 以前のアニメ版「バビル2世」には、凄く感心させられたオリジナル話がありました。

 それを説明するには、「バビル2世」の基本設定を説明しなければなりません。

 と、その前に、実は「バビル2世」は「バベル2世」のタイトルで準備されていました。しかし、編集者の発注ミスで「バビル2世」になってしまったそうです。ですから、聖書に出てくる塔の名前は「バベル」で作った人も「バベル」。原作漫画の方は塔の名前が「バベル」で人の名前が「バビル」。アニメは塔も人の名前も「バビル」になってます。

 ややこしいですが、こういうことです。

 聖書 → 塔「バベル」 人物「バベル」

 原作漫画 → 塔「バベル」 人物「バビル」

 アニメ → 塔「バビル」 人物「バビル」

 まあ、「バベル」よりは「バビル」の方が語呂が良いと思うので、この変更は別に構わないのではないかと思います。
 この文章の中では、両方とも「バビル」で統一します。

 「バビル2世」の設定は、バビルの塔を作ったバビルは実は宇宙人だった、という仮定から始まります。宇宙船の故障で故郷の星に帰れなくなったバビルは時の権力者に近づき、巨大なバビルの塔を作らせます。しかし、科学技術の未熟だった当時の人間により、塔は爆発してしまい、星に帰ることを諦めたバビルは地球人として地球で暮らすことにします。隔世遺伝により自分と同じ体質を持った自分の2世、「バビル2世」が誕生するのではないかと考えたバビルは「これを使って何をしても良い」と「バビルの塔」と「三つのしもべ」を残すのです。
 そこで最初に呼び出されたのがヨミ。しかし、ヨミは「バビル2世」と認められず、塔を追放されます。次に呼び出されたのが日本人の少年、山野浩一。山野浩一は「バビル2世」と認められ、「ある人物に会わなければならない」とバビルの塔のコンピューターに言われます。
 それはもちろん、ヨミ。ヨミに出会い、ヨミが世界征服の野望を抱いてることを知ったバビル2世は、「バビルの塔」と「三つのしもべ」をヨミの世界征服を阻止するために使い始めるという話です。

 つまり、「バビル2世」とは同じ時代に生まれたバビル2世同士の戦い、と言うわけです。
 そして、ヨミはバビル2世より、能力が劣っているわけです。
 原作にはセリフとして、はっきり「やつもテレキネシスが使える それもわしより強いちからでな」と書いてあります。
 力で勝てない以上、当然、頭を使わないと勝てないわけです。当然、受けて立つバビル2世の方も頭を使わないと勝てないのです。

 この頭脳戦が、「バビル2世」の肝、と言って良いわけです。

 リメイクアニメ「バビル2世」の何がダメだったかというと、ヨミをバビル2世より強くしてしまった点なんです。

 

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 リメイクアニメ「バビル2世」に出てくるバビルの塔は弱いですよ~。ボロボロにやられます。ゲロ弱です。「なんで、ヨミはこんなものを狙うんだ?」と思うくらい弱いです。

 原作でヨミがバビルの塔を狙う理由ははっきりしてます。バビルの塔を手に入れてしまえば、世界征服など容易だからです。

 「この塔自体がもはやひとつの怪物だ」

 と、はっきりセリフに書いてあるのに、なんで、あんな弱くしたのかさっぱりわからない。

 「さっぱりわからない」なんてのは嘘で、本当はわかってますけどね。「「強い主役が、弱い悪役を倒す話」なんてつまらないだろう」とでも思ったんでしょう。だから「弱い主役が、苦労して強い悪役を倒す話」にしたんでしょう。じゃあ「バビル2世」がつまらないのか? 面白いじゃない? なぜ変える必要があるんだよ? それに「弱い主役が、苦労して強い悪役を倒す話」に変えたと書きましたが、全然そうなってない(笑)。最後にバビル2世がどうやってヨミを倒したかと言うと、体がピカーッと光って、不思議な力が発動して、楽に倒しました(笑)。

 ファンロードで岡品とおるさんが、とある漫画賞の応募作品の8割が「死神物」で、死神が突然冒頭で現れ、ラストで死神の体がピカーッとなってハッピーエンドだった、と報告してます。そこでファンロードでは「死神ピカー」という用語が生まれましたが……、

 正にそれです!!

 お前ら素人か!?

 変更しても良いんですよ。そこに創意工夫があれば。しかし、なにもないんなら、原作そのままやってろよ、という話です。

 それから、「なんで、ヨミはこんなものを狙うんだ?」と書きましたが、リメイクアニメ「バビル2世」にも理由はちゃんとあります。

 ただし、それは「しょーもない」としか言いようがない(笑)。

 私がバビル2世なら、「ほら、お前が狙ってたものはこれだよ」とヨミに見せて、心底ガッカリさせてからとどめを刺します(笑)。

 それはリメイクアニメ「バビル2世」の最終回を見ればわかりますから、ここには書きません。知りたかったら、リメイクアニメ「バビル2世」の最終回を見てください。ただし、本当に「しょーもない」ので絶対期待してはいけません。(ここまで書くと、かえって煽ってるなあ(笑))

 それでアニメ「バビル2世」の凄く感心させられたオリジナル話なんですが、こんなに長くなってしまったので、次回に続きます(笑)。

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「銀河漂流バイファム」の話。

 「銀河漂流バイファム」は1983~84年に毎日放送系列局で放送された日本サンライズ制作のロボットアニメです。
 裏番組が「ドラえもん」で、当然と言うべきか視聴率が上がらず、そのため一旦は打ち切りが決定しますが、ファンの署名活動で延長が決定し、時間帯を変えて全46話が放送されました。

 

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 80年代を代表するロボットアニメと言えるでしょう。
 にもかかわらず、「バイファム」が「スーパーロボット大戦」シリーズに参戦できないのは、武器が少ないからでしょう。多分、武器は「ライフル」と「格闘」だけになるはずです。
 そんな武器の少ない「バイファム」が、なぜ人気を博したかと言うと、「キャラ」と「物語」が面白かったからですね。
 
 緑豊かな惑星クレアドで、発見される謎の遺跡。そこへ機動兵器群の攻撃が始まります。
 憧れの女の子、ペンチをこっそりのぞき見る弟、フレッドをからかう兄、ロディ、というほのぼのとした場面は警報によって打ち切られ、機動兵器の襲撃から避難することになります。
 軍人たちはRV(ラウンドバーニアン)、「バイファム」や「ネオファム」で迎え撃ちますが、攻撃パターン、回避パターンを完全に読まれ、撃墜されていきます。そんな絶望的な状況の中、軍人たちは民間人を逃がすため、ほぼ理想的ともいえる行動をとります。
 
 生き残った軍人と民間人は、訓練船ジェイナスに乗り、脱出を開始します。しかし、人員が足りないために、民間人も戦闘に協力します。子供達もブリッジでナビゲートの協力をせざる得なくなりますが、戦闘に不慣れな民間人なため、砲座は次々沈黙されていきます。

 当時、「ドクター・スランプ」や「ミンキー・モモ」の作画監督を務めた芦田豊雄氏による両方の絵柄の影響を受けた可愛いキャラクターにより、
 「どこよ? 見えないわよ?」
 「そんなはずないよ、おばさん! よく見て!」
 「どこよ? 見えないわよ? あっ!?」

 という緊迫した状況が描かれるのです。

 ついにコンピューターは生存確率0.29%という絶望的状況を宣言します。その宣言を受けた、名もない中尉は、バイファムによる自爆体当たりで突破口を開きジェイナスは脱出します。

 少ない生存者で、何とかベルウィック星にたどり着きますが、この星で「視聴者」は、今までの「理想的な軍人」の姿が制作者の計算だった事を知らされるわけです。

 敵は突然襲ってきたわけではなく、事前に退去するよう警告があったのを軍がもみ消していたのです。

 そして……、
 「おれたちはどうなるんだよ。見捨てる気か、基地にはまだ仲間がいるんだぜ」
 「わかってる。だが、我々は命令がなきゃ動けんのだ。その内、連絡がいくはずだ。あ、それから坊や、無暗に交信するなよ。それでなくとも、敵さん目を光らせてるからな」

 
 孤立することになった13人の子供たちは唯一の大人の女性、ケイト・ハサウェイとジェイナスで地球を目指す旅に出ます。

 ところが、敵ククトニアンの男、ラレドがジェイナスに収容されて、事情が変わります。
 子供達の親がタウト星に収容されている事。
 そして13人の子供の中の一人、カチュアがククトニアンであること。

 それが原因で、唯一の大人だったケイトさんも死んでしまい、13人は子供だけで、タウト星を目指すことになるのです……。(OVAで生きてることがわかるのですが……(笑))

 大河原邦夫氏のメカデザインは、線が少なく、丸っこい、ソフト人形にでもした方が良いようなメカですが、作品の雰囲気を壊さない味のあるデザインでした。
 トゥランファムという新メカのデザインがなかなか秀逸でした。前から見るとほっそりして女性的なのですが、後ろから見るとドスコイというお相撲さん体型なのです。

 「バイファム」ファンが、一番面白い話を選ぶとなると、まっ先に上げるのは21話の「敵ビーム波状攻撃!? 僕たちに明日はある」でしょう。

 タウト星を目指すジェイナスに、時折、ビーム攻撃がありました。しかし、遠距離からの攻撃であるため、気にするものではありませんでした。
 ケンツが、みんなと一緒にお風呂に入らない。シャロンの「尻尾でも生えてんじゃねえの?」の一言で、ペンチとシャロンがひとりで風呂に入るケンツを覗くと、ケンツは蒙古班が消えていなかったのです。それを見られたケンツは、どこかに消えてしまいます。バーツが「どこかで首でも括ってんじゃないの?」と言ったのが、シャレにならなくて、みんなで探しに行くのですが、ケンツはヌード雑誌を見つけて遊んでました。(ケンツは、大人の真似をしてるだけで、何が面白いのか、実際にはわかってないのです)ロディの弟の、フレッドを呼び寄せていると、そこにロディとバーツが現れます。ケンツとフレッドを追っ払い、ロディとバーツが楽しんでいると、そこに一番年長のスコットが現れます(笑)。バーツとロディは隠れて様子を見てると、スコットはヌード雑誌に読みふけるのですね。そこに、ジェイナスをビームがかすめて、激しい震動が……。ロディとバーツがスコットを心配して物陰から飛び出してみると、スコットはヌード雑誌まみれになっていたと(笑)。
 そして、ジミーはこっそり、ケンツを呼び出します。なぜなら、ジミーの尻にも蒙古班が残っていたから(笑)。以来、二人には、友情が芽生えます。
 (実は、この二人、ケンツがカチュアを「異星人だ! 敵だ!!」とののしったことから、気まずい関係だったのです)

 このヌード雑誌は、その後、幾度も出てきます(笑)。

 他、忘れてはいけない名キャラクターに「ボギー」がいます。名前は男ですが、声は女のジェイナスのメインコンピューターです。彼(彼女?)がいたからこそ、13人の子供達は旅をできたのです。しかし、タウト星に到着したとき、やむをえず大気圏に突入して、ジェイナスと別れなければならなくなります。

 それが13人がタウト星から旅立つ時、打ち捨ててきたジェイナスが再び見えるのです。
 誰もいないブリッジで、自分が守ってきた13人の子供たちが乗っていることを知らずに「ボギー」の声が響きます。
 「未確認飛行物体ガ離レテイキマス。離レテイキマス。離レテイキマス……」
 
 そして、最終回。永遠の友情を誓ったはずのジミーとケンツは、離れ離れになります。
 ジミーは、カチュアとククト星に行く方を選ぶのです。

 「俺の弟になるって言ったのに、なんでなんだよ、馬鹿野郎!!」

 ケンツを演じたのは野沢雅子さんで、ジミーを演じたのは千々松幸子さんです。「ど根性ガエル」以来の名コンビですね。

 ついでにOPの最後に、紙飛行機が宇宙を飛ぶシーンがあるのです。ファンに、「宇宙空間で紙飛行機は映像のように飛ばない」と突っ込まれたスタッフは、「知ってるわ! イメージシーンじゃ、ボケ!!」とキレて(笑)、最終回で大量の紙飛行機を宇宙に飛ばしました。
 (「ガンダムSEED」の最終回でも、トリィが宇宙を飛びました。つっこまれた当てつけというより、天然ぽかったなあ……)

 音楽を担当した渡辺俊幸氏は、特撮ファンに有名な渡辺宙明氏の実子でして、ジェイナスが宇宙を行くシーンに流れる音楽は「キカイダー」のジローのギターに似てます(笑)。

 1998年に「バイファム13」という新作が作られていますが、私は未見です。どうも、評判が悪いようで残念です。

 これを書くために調べ物をしていたら、原作、脚本を担当していてた星山博之氏の訃報に接しました。
 あと10年は活躍できた才能のある方でしたので、非常に残念です。
 著書が出ています。私は、未見ですが、きっと中身のある本だと思いますのでおススメしときます。

 

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 ああ、コツコツ書いてきたものがやっとまとまった。
 でも、これでは不満足です。
 「銀河漂流バイファム」の魅力を伝えきれてません……。

 (結構、前に書いたやつですが、2008年1月15日に一部修正。かな~り重要な部分を書き間違えておりました。恥ずかしいなあ、全く(苦笑))
 

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