創作

日本版「リーグ・オブ・レジェンド」の反省

 前回、日本版「リーグ・オブ・レジェンド」を書いた反省をすると、女っけがゼロなこと、永井豪キャラが一人も出せなかったこと、最近キャラが少なかったことですね。

 マジンガーZを出せば良かったんですが、マジンガーZを単体で出すのも変な気がしたし、「スーパーロボット大戦」になってしまうし。Drヘルの目的がゴアの世界征服と被るので、やっぱりやめにして、キューティー・ハニーを出そうかな、とも思いました。キューティー・ハニーが王女アハメス(「電撃戦隊 チェンジマン」)の姿をしていて、最後に「ハニーフラッシュ!」とか現れるのを考えていたのですが、ハカイダーの脳 = 誰か死んだヒーローの脳、というアイディアの方が面白いかな、思ったので、やめにしました。(王女アハメスは単なるデザイン上からの選抜です)キューティー・ハニーを出せば、永井豪キャラが一人も出せなかったことも、女っけがゼロなことも解決するんですがね。

 それで最近キャラが少ないことを解消するために、こんなのも考えてみました。

 奈落を追う犬夜叉達(「犬夜叉」)を、ゴースン魔人(「快傑ライオン丸」)が襲う。犬夜叉の赤い衣装と白い髪を、快傑ライオン丸と間違えたのだ(笑)。魔王ゴースンの存在を知った奈落はゴースン魔人を利用して犬夜叉達を倒そうとする。

 そして、犬夜叉達が、魔王ゴースンを追う獅子丸、沙織、小助と合流するわけです。

 これで、「最近キャラが少ない」「女っけがゼロ」という反省点が解消します。
 (「永井豪キャラが一人も出せなかった」という反省点は解消してませんが(笑))

 一方、日本征服を企む甲賀幻妖斎(「仮面の忍者 赤影」)が霞谷七人衆を連れて、四魂のかけらに狙いをつける。
 まだ木下藤吉郎だった豊臣秀吉(笑)は飛騨の国から仮面の忍者赤影を呼ぶ。

 こうして、赤影、白影、青影が参戦するわけです。

 そして、四魂のかけらの一つが、どろろ(「どろろ」)の手に渡っていた。
 百鬼丸は妖気をはらんだ怪しい巫女、桔梗と出会う。

 一方、現代の異変の原因は、戦国時代にあると航時機で、コロ助とキテレツ(「キテレツ大百科」)がやってくる。

 なんでキテレツか来るかというと、コロ助がいるから。
 「犬夜叉」の七宝、「快傑ライオン丸」の小助、「仮面の忍者 赤影」の青影、「どろろ」のどろろとからんで面白いかなあ? と。
 これだと弥勒や珊瑚が現代で活躍することもできますな。
 うーむ、「快傑ライオン丸」の獅子丸達が「ライオン丸G」の獅子丸と会うこともできるな……。

 そして、殺生丸とはぐれたりんは巨大な武神像(「大魔神」)と出会う。

 とまあ、意外に戦国時代が舞台の話って結構あるな、と集める方は思いつくのですが(「変身忍者 嵐」や「風雲ライオン丸」までいれるとさすがに多すぎ)、一本の軸になる話が思いつかないので、この話は書かないわけです。
 
 細かい芝居なんかは思いつくのですが。

 かごめが「戦国時代なのに、なんでライオンって英語使ってるの?」としてはいけない突っ込みをしてしまったり。
 それを華麗にスルーする獅子丸達とか。

 雲母と並んで飛ぶ天馬ヒカリ丸とか。

 「七人の侍」のように一つの村を守る話にすればどうにかなりそうな雰囲気なのですが、それだと大大長編になりそうです。

 まあ、最後は大魔神が大暴れして終わりなんですがね。それで、りんの涙で、大魔神が怒りをおさめて、蛍にでも変わって消えて行くと。

 書かないんだから、どうでも良いんですがね。

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日本版「リーグ・オブ・レジェンド」、完結編

 前回までのあらすじ。

 ゴアとブレインに裏をかかれ、ゴジラと鉄人を奪われただけでなく、仮面ライダーまで捕らわれてしまう。
 しかし、滝とハヤタと正太郎は、お茶の水博士の作った偽物で裏をかき、ゴアの基地に潜入を図る……。

 滝とハヤタと正太郎の潜入が成功。手下どもを倒し、警備室に入りこみ、モニターを覗きこむ。
 滝「さて、本郷の居場所は?」
 ハヤタ「うん? なんだ、この子供達は?」
 「ああ、ゴアってのは変な奴でな。宇宙からさらってきた子どもをかわいがってるんだ。その子供達だろう」
 「しかし、これはかわいがってるという雰囲気じゃないぞ?」
 「……確かに変だ。ゴアが子どもにあんなことするわけないぞ?」
 正太郎「わかった! きっとブレインですよ。ブレインがゴアに対して子供を人質に取ったんですよ」
 「それで、あの時の声がブレインだったんだな!?」
 「どうする? 子供達を放っておくわけにもいかないぞ」
 「助けましょう」
 「良し。俺は本郷。正太郎君は鉄人のリモコン」
 「僕は子供達だな」
 三人は別れていく。 

 仮面ライダーを救出して、鉄人のリモコンを取り戻す。人質にされていた子供達も救いだす。鉄人28号と仮面ライダーの復帰で、形勢は逆転。黒い幽霊とバドーの戦闘部隊は一気に壊滅し、ゴジラも南極の氷の中に閉じ込められる。子供達が解放されたことでゴアもゴアゴンゴンとなり、ブレインに反旗を翻す。

 戦闘の成り行きは面倒なので省きました(笑)。新サイクロンは、この時、轟天から発進して、仮面ライダーの元に届けられるわけです。

 「おのれ! 役に立たぬ者共め!」
 ブレインが地上に姿を現す。
 アトム「ブレイン! 人類抹殺なんてやめるんだー!」
 「黙れ、小僧!! この地球上に人類が現れてから幾種類の動植物が絶滅においやられたか考えてみるが良い!!」

 戦いになるがブレインは強い。各人の能力、行動パターンを分析し、あっという間に全員をメカアームで捕えてしまう。強力な電流を浴びせられて悲鳴を上げる一同。

 その時、ハヤタが、
 「あっ、このままではみんなやられてしまう。どうすればいいんだ……? そうだ、もしかして、これを使えば?」
 とベーターカプセルを使った。

 ウルトラマン、登場!!

 迫力を出そうと思いました(笑)。

 ウルトラマンはすかさず、八つ裂き光輪でブレインのメカアームを切断し、一同を救い出す。
 ゴア「やっと現れたな、ウルトラマン」
 「なんだ、あれは? 私のデーターにはないぞ!?」
 「そう言えば言うの忘れてたな」
 「なにーっ!?」

 ゴアなら、こういうことをやってそうです。

 ウルトラマンの登場でブレインの完璧だった計算は狂い始める。ブレインはジエンドラ(「電光超人 グリッドマン」未登場の最強合体怪獣)のデーターを実体化させる。

 ジエンドラは最近キャラが少ないので、強引ですが押し込んでみました。どんな姿かと言うと、右半身がブリザラー、左半身がフレムラー、右手がバモラ、左手がバギラで体の中心にギラルスの頭部、他にも各グリッドマン怪獣の部分がついてます。データーを実体化させる方法? あらすじだから考えてません(笑)。

 しかし、もはや悪あがきの段階だった。そして、ブレインの計算を完全に狂わせたのは、ハカイダーによる内部からの破壊工作だった。
 「何をする、ハカイダー! 裏切ったか!」
 「俺は俺の役目を果たしているだけだ」
 「なにっ!?」
 「俺はお前の元に送り込まれたのだ。お前の計画を読んだものにな」
 「バカな! 私の計画を読める者等いるわけがない!!」
 「いる。俺がここにいるのが、その証拠だ」
 ジエンドラが倒され、ブレインはロケットとなって、宇宙に脱出していく。

 ブレインを知らん人は、こういうものなのだなと納得するように。

 ウルトラマンのカラータイマーも点滅し、アトムのエネルギーもつきかけ、鉄人のロケットも爆発し、マグマ大使の翼も折れて、ブレインを追う余力のあるものはいなかった。

 なんか忘れてるのいねーだろうな(笑)。本当は、この後、アトムとハカイダーで「あなたはどこに落ちたいですか?」なんて展開にしようかなあ、とも思いましたが、やめました。ハッピーエンドの方が良いでしょう。

 ゴアも円盤で宇宙に逃げだす。ウルトラマンもハヤタと分離し、赤い光球となってゴアを追うために宇宙へ去る。
 轟天に戻るアトム。
 「すみません、博士。ブレインを取り逃がしてしまいました」
 「いや、これで良いんじゃよ、アトム……。あのままブレインを倒してしまっても、ブレインは人類抹殺と言う目的を捨てたりはしなかったろう。わしら人間が今までのような身勝手な生活を改め、地球上の動植物と共存する道を歩むようになれば、ブレインはきっと人類を正しく導いてくれる素晴らしいコンピューターになってくれるはずじゃ」
 「ハイ、博士」
 滝「それにしても、ブレインの計画を読んで事前にハカイダーを送りこんでいたのは誰だろう? 博士ですか?」
 「いや、わしではない」

 「ソレハ、ワタシデス」
 轟天の一部が変形し立ち上がる。
 大鉄人17だった。

 大鉄人17の伏線は三つ。1、わざわざ轟天の別デザインと書いておいたところ。2、空母と書いていたところ(17の背中の写真を見れば一発でわかる)3、大鉄人17が出てこない理由を説明してないところ。(出てるから)

 ブレインに作られた17には、ゴアに協力するというブレインの本心がすぐに読めた。しかし、自分が姿を現しては、こちらの計画が逆に読まれてしまうと考え、ハカイダーを送り込むだけにしておいて、最後まで姿を隠していたのだ。そして、自分の父であり、母であるブレインを倒してしまうのはやはりつらく、この結果に満足していると語る。
 「それじゃ17、ハカイダーの頭部には誰の脳が使われているんだ?」
 「ブラックコンドル、元ジェットマンノ結城凱サンデス」

 離れた場所で、それを見ていたハカイダーは「白いカラス」に跨り、どこかへ去っていく。

 ハカイダーの伏線は4つ。1、アトムにゴアの基地が南極だと漏らしているところ。2、ハカイダーの頭部に使われている脳が誰かわからないと長々と説明しているところ。3、ゴアとブレインの会話を聞いてほくそ笑んでいるところ。4、「あいにくだが俺は群れるのが嫌いでな。勝手にやらせてもらう」 ←は、結城凱のセリフにあるのです。(こんなのわかるか(笑))

 ええ~っ? 17が結城凱の脳をどうやって手に入れたか?

 あらすじだから、考えてねーよ!!

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日本版「リーグ・オブ・レジェンド」、その3

 ちゃっちゃ~、じゃじゃじゃんっ♪

 「待てッ!! 俺はここだっ!!」
 仮面ライダー、登場!!
 「現れたな、本郷猛。いや、仮面ライダー。だが、大人しくしないと、滝和也の命はないぞ!!」
 その途端、爆発音とともにスカールークが激しく揺れる。仮面ライダーの仕掛けた爆弾が爆発したのだ。
 「滝! 脱出だ!!」
 「オウ!!」

 仮面ライダーのテーマ♪ で脱出を図る滝とライダー。
 
 「おのれ、仮面ライダーを逃がすな!!」
 「落ち着くのだ、ゴア君」
 「おお、ブレイン」
 「仮面ライダーが潜入するのも、計算の内だ。○○通路に案内しろ」

 罠にはまり、さすがのライダーも滝を脱出させるのが精いっぱいで捕らわれてしまう。

 どんな罠かはあらすじなので、考えていません(笑)。

 救出された滝の情報で、ゴアの基地の正確な位置がわかるのだが、
 「ああ、何たることじゃ、鉄人やゴジラだけではなく、本郷君まで捕らわれてしまうとは……、これは態勢を立て直すために引き返すしかないわい」
 「何を言うんです、博士。敵に時間を与えてはいけません!!」
 「しかし、正太郎君。相手は鉄人にゴジラじゃよ」
 「僕に考えがあります。ヒソヒソ」
 
 ヒソヒソ ← 横山光輝を語る上で欠かせない重要なキーワードと言えます。

 一方、スカールークは南極にある基地にたどり着く。
 ブレインとハカイダーの元に現れるゴア。
 「どうした、遅かったな。俺の帰りの方が早かったぞ」
 「仮面ライダーの仕掛けた爆弾のダメージが予想外に大きくてな、おかげでスカールークはしばらく発進不能だ。だが、ブレイン!! お前のおかげでゴジラや鉄人だけではなく、仮面ライダーまで手に入れたぞ!! これでわしの地球征服はなったも同然だ!! ハーッハッハッハッ!!」
 「フフフッ、愚かなゴア君。私の目的は全人類の抹殺だ!! 君には地球人のいないクリーンな地球を進呈しよう」
 ゴアの頭の上に、ヒョウタンツギがボタボタと落ちてくる。

 ヒョウタンツギが出てこないと手塚作品じゃないでしょ?
 
 「何を言い出すんだブレイン? わしの目的は地球をこのまま、手に入れることなのだ!! 人類抹殺だと? そんなことはさせんぞ!!」
 「これを見るがいい」
 スクリーンに奇妙な機械を取り付けられてベッドに寝かされている子供達の姿が映る。
 「君が宇宙から連れてきてかわいがっている子供達は、私の合図一つでたちまち死ぬことになっている。君は私に逆らうことはできんのだよ」
 「ワッ、やめろ!! やめてくれ!!」 
 ハッとなるゴア。
 「貴様ーっ!! わしに「前線で指揮を執れ」と言ったのは、これがねらいだったんだな!!」

 ブレインは「地球を緑の星に保て」と命令されたら、「そんなん簡単や、地球人全員イテもうたらええやん」と結論を出したコンピューター。だから、こうなるだろうと。

 「ハッハッハッ!! 今頃気がついたのかね?」
 「おのれーっ!!」
 ヒョウタンツギになって飛び跳ねるゴア。
 ほくそ笑むハカイダー……。
 「それで? 仮面ライダーをどうするんだ?」
 「私にもゴア君にも改造人間を作る技術がないのでね。解体して研究してみたいと思っている」
 「サイボーグ技術なら黒い幽霊が持っているらしいが?」
 「フフフ、武器の提供はしても、技術の提供まではしたくないようだ」
 オムカエデゴンスが轟天の接近を告げる。
 「敵襲でゴンス。轟天でゴンス」

 オムカエデゴンスは正確にはスパイダーと言うんだそうです。

 「フン、態勢を立て直すかと思えば、そのまま攻めてくるとは愚かな連中だ。ゴア君、我々の力のほどを見せてやろうではないか」
 「ううっ、勝手にしろーッ!!」
 「どう戦うつもりだ? 作戦はあるのか?」
 「こちらには鉄人とゴジラがいる。正面から揉みつぶしてやろう。ハカイダー君には黒い幽霊とバドーの戦闘部隊に参加してもらう」
 「あいにくだが俺は群れるのが嫌いでな。勝手にやらせてもらう」
 「よかろう」

 上の会話は当然、ゴア = 大平透 ブレイン = 納屋悟朗 ハカイダー = 飯塚昭三 の声で読むように。
 我ながら、凄いラインナップだ。

 南極の雪原を進む轟天の前に、仮面ライダーを磔にした十字架を立てた雪上車が現れる。
 ブレインの声「それ以上進むな!! 我々に降伏するのだ!! さもなくば諸君らの目の前で、仮面ライダーを処刑する」
 「わーっ!! やめろーっ!! 俺は死にたくなーい!! みんなーっ、ブレインに降伏してくれーっ!!」
 轟天の甲板上に滝が現れ、ライフルでライダーを狙撃する。
 「何をするんだ、滝!!」
 「黙れ、偽物め!! 本物の本郷は殺されたって、そんな事を言う男じゃない!!」
 ブレインの声で笑い出すライダー。
 「ハッハッハッ! よく見破ったな。行け!! 鉄人にゴジラよ」
 「ガオーッ!!」

 どっちの声なんだか。

 現れた鉄人とゴジラを迎え撃つアトムとマグマ大使。そして、黒い幽霊とバドーの戦闘部隊を滝とハヤタと正太郎が迎え撃つ。

 その戦いの様子を離れた場所で、滝とハヤタと正太郎が見ている。
 ハヤタ「さすがはお茶の水博士の作ったロボットだ」
 滝「本当だ。本物の俺よりも俺らしいや。しかし、変だな」
 正太郎「何が変なんです?」
 「あれはブレインの声だ。なぜゴアの声じゃないんだ?」
 「確かに変ですね」
 「とにかく急ごう。相手は鉄人にゴジラだ。アトムやマグマもどこまでもつかわからん」
 「任せとけ、潜入ならお手のもんだ!!」

 いきなりスカールークに乗ってたしな。

 つづく。

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日本版「リーグ・オブ・レジェンド」、その2

 ゴジラを乗せて飛び去るスカールーク(「超電磁マシーン ボルテスV」)。
 ハヤタが攻撃しようとするが、
 「いかん、ハヤタ君! 町に被害が出る!」
 「クソッ!! それで町中を低空飛行か!!」
 
 本当はスカールークよりガンテ(「勇者ライディーン」)の方が趣味なのですが、ゴジラを乗せることができなさそうなので、スカールークにしました。

 スカールークを追うマグマ大使の前に立ち塞がる鉄人28号。
 マグマ大使 VS 鉄人28号。

 そして、旧サイクロンを駆りスカールークを追う仮面ライダーの前にはハカイダーが現れる。
 「ハカイダー!! お前の相手をしている暇はない!!」
 「このハカイダーでは、仮面ライダーの相手役は務まらんとでも言うつもりか? 俺を甘く見るな! いくぞ!!」
 ハカイダー VS 仮面ライダー。
 「待てーっ!!」
 アトム乱入。
 「本郷さん、ハカイダーは僕に任せてスカールークを追ってください!!」
 「頼むぞ、アトム君!!」
 旧サイクロンで走り去る仮面ライダー。
 「小僧!! 俺の邪魔をするな!!」
 「ハカイダー! 人間に作られたロボットが、なぜ人間に逆らうんだ!!」
 「フッ! これを見ろ!!」
 自分の頭部を指差すハカイダー。
 「アッ!! それは!?」
 「どうだ驚いたか、俺の頭部には人間の脳が使われている。貴様のような全身機械のデク人形とはわけが違うのだ!!」
 バーン!! ハカイダーショットがアトムの右腕を吹き飛ばす。
 「しまった!!」
 「安心しろ、俺は小僧の止めなど刺さん。だが、次に会うときは容赦はせんぞ。俺に殺されたかったら南極に来るんだな」
 去っていくハカイダー。
 「困ったなあ、これじゃスカールークを追えないや。仕方ない、本郷さんに任せよう」
 轟天に戻るアトム。

 海上に出るスカールーク。
 港の突堤を走る仮面ライダー、サイクロンジャンプ!! しかし、届かない。さらにサイクロンから「ライダージャーンプ!!」
 かろうじてスカールークにしがみつく仮面ライダー。旧サイクロンは海中に没する。スカールークは高度とスピードを上げて、急速に島から離れていく。

 旧サイクロンを捨ててしまいましたが、ご心配なく(笑)。後で新サイクロンを出します。

 轟天に戻ったアトム。
 「おお、アトム、どうしたんじゃ、その姿は!?」
 「ハカイダーにやられました」
 「ハカイダーじゃとお?」
 「知ってるんですか?」
 「もちろんじゃ!! 光明寺博士に作られたロボットでな。頭部には人間の脳が使われておる。最初は光明寺博士自身の脳が使われていたそうじゃが、後にプロフェッサー・ギルという悪人の脳が使われるようになり、キカイダーと01に倒されたそうじゃ。しかし、そのハカイダーを誰が回収して、誰の脳が使われているのか、それはわしにもわからんわい」

 悪側はゴアの地球征服という目的と、かち合わない連中を選びました。ブレイン(人類抹殺)、黒い幽霊(戦争の継続&利益追求)、バドー(犯罪の助長&利益追求)。ショッカーが出てこないのは世界征服という目的がゴアとかち合うからですな。首領の声がブレインと被るし。サイボーグ009、ロボット刑事K、キカイダー、01が出てこないのは、これ以上キャラを増やすと捌ききれないからです。

 応急修理を終えた轟天。
 「○○に向けて発進じゃ」
 「えっ!? ○○に向かうんですか?」
 「そうじゃよ、スカールークは○○に向かったんじゃから」
 「おかしいなあ、ハカイダーは僕に「俺に殺されたかったら南極に来い」と言っていたのに」
 「ハカイダーがそう言っておったのか?」
 正太郎「わかったぞ、ゴアめ。遠回りして南極に向かうつもりだな。○○に向かったのは僕たちを撹乱するためです」
 ハヤタ「僕もそう思います」
 「ようし! 南極に向けて発進じゃ!!」

 一方、スカールーク。
 「フフフ、うまく化けたつもりだろうが、わしの目はごまかされんぞ、本郷猛!!」
 戦闘員の覆面を剥ぐゴア。
 「アッ!! お前は滝和也!!」
 「ハハハハ!! 残念だったな、ゴア!! 偽情報をつかまされた借りは返させてもらったぜ!!」
 「おのれ!! 生きて帰れると思うなよ!!」
 「待てッ!! 俺はここだッ!!」
 仮面ライダー、登場!!

 ちゃっちゃ~、じゃじゃじゃんっ♪

 仮面ライダーはこうじゃないとね。

 つづく。

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日本版「リーグ・オブ・レジェンド」、その1

 「リーグ・オブ・レジェンド」という映画があります。「海底二万哩」のネモ船長や成長したトム・ソーヤー、透明人間、ジキルとハイド氏など架空の物語の主役が集まって、共通の敵と戦う、という物語。まあ、言ってしまえばゲームの「スーパーロボット大戦」みたいなものですね。

 

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 この映画を見た時、「日本で作るなら、月光仮面に黄金バット、ウルトラマンに仮面ライダー……」と空想しました。

 日本版の「リーグ・オブ・レジェンド」を作ってみました。そのあらすじです。
 赤字で解説を入れながら、進めていきます。

 北米上空で、ビートルのハヤタが謎の円盤を追跡していた。ハヤタは撃墜されてしまうが、赤い光球に救われる。赤い光球の正体は、宇宙からゴア(「マグマ大使」)を追跡してきたM78星雲の宇宙人だった。宇宙人は、このままの姿では地球に長く留まれないため、体を貸してほしいと語り、ピンチの時は、これを使えとベーター・カプセルを渡す。
 「これを使うとどうなる?」
 「心配することはない」

 始まりは、ウルトラマン = ハヤタ を理解させなければならないので、「ウルトラマン」第一話をそのまま踏襲しました。「ウルトラマン」第一話は良く出来てるなあとつくづく思います。
 それに応じて悪役は、宇宙からウルトラマンが追ってこれる、ボスクラスの有名どころ、と言うことでゴアに決めました。宇宙猿人ゴリだと追ってくるのはスペクトルマンになってしまいますからね。
 豆知識ですが、ビートルの正確な表記はVTOL、発音はヴィトールが正しいそうです。テレビでビートルと言っていたのは、やはりヴィトールという発音が慣れないし、意味不明だからだったんでしょうね。

 数ヶ月後、銀行が怪ロボットに襲われる、脱走した囚人が行方不明になる、演習中の軍隊が消滅する等、世界各地で異変が起こる。ゴアが地球征服を開始したのだ。
 特命を受けたハヤタは、日本の鉄腕アトムや鉄人28号を操る金田正太郎と協力して事件解決に当たるため日本に向かう。

 北米上空としたのは、この展開のためです。ゴアの「私の名はゴア! 地球の支配者だ!!」のセリフを入れるなら、ここですな。

 三人が完成間近の陸、海、空を突き進む万能空母、轟天(「海底軍艦」「惑星大戦争」とは別デザイン)に乗り込む時、黒い幽霊(「サイボーグ009」)の戦闘部隊とバドー(「ロボット刑事」)の犯罪ロボットが襲ってくる。
 三人の危機を救ったのは仮面ライダー一号、本郷猛とマグマ大使だった。

 鉄腕アトム、鉄人28号、仮面ライダー一号、の選出理由については説明不要でしょう。マグマ大使の選出理由は、ゴアが出てるからです。
 月光仮面に黄金バットはやめにしました。設定が古すぎてわからん。

 すでにゴア側に潜入しているFBI(笑)の滝和也から、超巨大電子頭脳ブレイン(「大鉄人17」)の協力を得たゴアが、ゴジラ捕獲を計画しているとの情報が入る。
 先手を取るため、××島に向かう轟天。

 常々思っているのですが、FBIというのはCIAの間違いなんでしょうね。でも、このままにしておきます。

 ××島で、ゴジラは見事に捕獲された。

 あらすじなので、方法なんて考えていません(笑)。まあ、アトムに鉄人28号、マグマ大使に仮面ライダーがいるので、どうにかなるでしょう。

 補給に立ち寄った港で、轟天の乗組員の一部が反乱を起こす。乗組員の一部がゴアの人間モドキと入れ替わっていたのだ。
 お茶の水博士「信じられん! 乗組員が入れ替わってるなんて!」
 正太郎「しかし、入れ替わってますよ」
 お茶の水博士「しかし、乗組員の身元は入念に調べたんじゃ!!」
 ハヤタ「それじゃ調べた後でしょう」
 正太郎「それにしてもいつ?」
 ハッとなるハヤタと正太郎。同時に叫ぶ。
 「最初の攻撃の時だ!!」
 ハヤタ「クソっ!! こうなるとゴジラ捕獲の情報漏えいも意図的かも知れんぞ!!」
 お茶の水博士「どういうことじゃ?」
 正太郎「決まってます! 面倒な仕事は僕たちにやらせて、ゴジラを後で横取りするつもりだったんです!!」
 「なんという奴らじゃ!!」
  
 ゴジラと鉄人28号が奪われてしまう。

 「鉄人が時々奪われるから面白い」とは原作者の横山光輝氏の弁です。出すならここで敷島博士と大塚署長を出しても良いですが、この後、活躍する予定ではないので、三人が轟天に乗り込む時に出した方が良いかな。

 つづく。

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ファンロード・ゲゲボ・コンテスト2008 ミステリ部門その2

 ――思い通り!!
 真犯人は心の内でほくそ笑んだ。
 最初は下呂崎遼樹に推理をさせる予定だった。しかし、下呂崎がいないとは予定外だった。だが、王林憲司郎がいた。目立たない存在のくせに自己顕示欲が強い王林が。そこで一旦、注目を集めるために、王林を突き飛ばした。狙い通り、王林に注目が集まった。後は下呂崎の代わりを王林に務めさせるだけだった。予想通り、ここぞとばかりに推理を働かせ、私の用意した答えにたどり着いた。
 全て計画通り……。

 一瞬の静寂の間に、涼やかな声が響いた。
 「王林さんの推理が残念です」
 声の主に視線が集まると、そこには帽子姿の女の子がいた。
 「あっ!! 君はさっき、会場をのぞいていた……」
 「青葉ミルミル君、今、到着したのかい?」
 「えっ、知ってる人なんですか?」
 オロオロする小吉にKが言った。
 「そうだよ、青葉ミルミル君だ」
 「すみません、ちょっと遅刻しちゃって中の様子をうかがっていたんです。でも今までの状況は把握してますよ」
 と、青葉ミルミルは帽子を脱ぐ。
 「それで、残念とは? やっぱり王林君の推理は外れているのかい?」
 「やっぱりってKさん……」
 王林の悲しげな声をKは無視する。
 青葉ミルミルは、頷いて続けた。
 「毒は紫田拓さんの料理にのみ、いれられたのではありません。おそらく毒は、今日の料理全てに含まれているんですよ。紫田拓さんが日常使用している筋肉増強剤にのみ反応する毒が。つまり、私たちは何を食べても安全ですが、紫田拓さんは、何を食べても毒に苦しむことになっていたんです。こんな細工をできるのは今日の料理のシェフ、苦労田彰正さんだけです」
 一同は息を飲み、苦労田彰正に視線を向ける。
 「何を血迷い言を…、よりにもよって私を犯人扱いとは……。証拠があるのか?」
 「あります」
 一同は再び息を飲む。
 青葉ミルミルは、テーブルの上に置かれた薬瓶を指差した。
 「警察は、薬瓶の中身を調べるより、指紋を調べた方が良いんじゃないですか?」
 「指紋?」
 「その薬瓶から狂元さんの指紋が出るんですか? 苦労田彰正さん、あなたの指紋しか出てこないんじゃないですか? となれば当然、薬瓶に触ったのは苦労田彰正さん、あなただけと言うことです」
 「馬鹿な、犯人が自分の指紋を消すのは当り前じゃないか。狂元の指紋が薬瓶から出なくても、少しも不思議ではないはずだ」
 「××で××な格好をした狂元さんが、どうやって自分の指紋を拭き消すというのです? それに薬瓶自体を処分する方がはるかに効果的なのに、薬瓶自体を処分もせずに、指紋だけを消す? それこそ血迷い言です」
 「しかし、私には動機がない」
 「言い訳が残念です。動機がないから、犯人じゃないと主張するつもりですか? 動機なき殺人なんて、世の中にいくらでも存在するじゃないですか。その薬瓶にあなたの指紋しか残ってないなら、それはたった今、狂元さんの荷物の中にあなたが紛れこませた証拠です」
 「それに動機なら、僕がわかるよ……」
 Kが言った。
 「苦労田さん、あなたはかつてFRのマイキャラに投稿していたと言ったね。それなら、常連の紫田拓君に恨みを持っていても不思議はない。かわいい女の子の絵で載るならまだしも、筋肉ムキムキの絵で常連の座を得た紫田拓君は、特別に恨みをかう存在であったはずだ」
 「ふっ、ふふふ、その通りだ!!」
 「自分が犯人だと認めるんですね?」
 苦労田は取り出した注射器で、近くの皿にあったスープを吸い取った。
 「…何故、あっさり自白したかわかるか? 俺には確実におまえら全員から逃げる自信があるからだ!! 数えきれない食材・薬物を精密なバランスで配合し、特殊な味付けを施して煮込むこと七日七晩!!」
 そして自らに注射する。
 「血液や尿からは決して検出されず、なおかつ全ての薬物の効果も数倍…、血管から注入(たべ)ることでさらに数倍!!」
 苦労田彰正の体が怪物的に膨れ上がり、膨張していった。
 「これが…、長年にわたる研究の結果たどりついた…、俺の究極の料理!!」
 今や怪物と化した苦労田彰正が、得意げに宣言した。
 「ドーピングコンソメスープだ…、…さあ諸君、俺が逃げるのを止められるかな…?」
 一同は悲鳴を上げて、退いた。
 小吉が誰に抗議しているのかわからない叫びをあげた。
 「も、元ネタ通りの展開だなんて、パクリと言われるのが怖くないのかーっ!?」
 パクリ? オマージュですとも!!
 だが次の瞬間、苦労田の顔面が苦痛にゆがみ、悲鳴を上げた。
 「ひえ~!! か…体がしぼんでいく~っ!!」
 苦労田の体が言葉通り、空気の抜ける風船のようにしぼんでいった。
 注、これもオマージュです。
 苦労田の体は、元の姿よりも小さくなってしまった。
 そのまま苦労田は、床に倒れ伏し白目をむき痙攣する。
 「これは一体……!?」
 と、混乱する一同を代表するようにKが言った。
 「僕ですよ! 僕が苦労田のスープの中に、この薬を混ぜたんです!」
 と、王林がテーブルの上に置かれていたはずの薬瓶を手にして、かざした。
 「王林君! いつの間に!?」
 「いや、普通に前を通って、混ぜたんですけど……」
 「さすが知名度0。普通に気づかれなかったんですね……」
 小吉の言葉に毎度毎度の抗議をする王林だった。
 「本当の意味での汚名返上だ、頑張ったね」
 やがて、やって来た警察が苦労田を引き立てて行った。

 紫田拓は、元々の体力が強かったためか病院で回復した。 
 そして、狂元弘明は猥褻物陳列罪で禁固一年の刑に服することになった。
 青葉ミルミル「こればかりはどうにもなりません。残念です」

 (おわり)

 書き終わって、反省をすると、新しいアイディアがないなあ、という点です。
 (あえて言えば、青葉ミルミルだけ)

 そこでパロディなど入れてみたのですが、やはりネタが新しくないなあ、と。

 と言うわけで、まあ、落選したところで、ガッカリをしないのですが……、

 それでも、やっぱり

 応募だけはしたかった……

 皆さん、本当にこういうヘマはしないように……。

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ファンロード・ゲゲボ・コンテスト2008 ミステリ部門その1

 え~、知っている人もいるでしょうが、ファンロードという雑誌があります。

 その雑誌で、ファンロード・ゲゲボ・コンテスト2008と言うのがありました。
 そのミステリ部門に応募しようと思いまして、1月23日に完成しました。
 そして、26日に締め切りを確認したら、25日消印有効……。

 し、締め切り、過ぎてる……。
 (急げば間に合ったよ)

 凹みました。

 てっきり、30日か31日だと思いこんでいたものだから……。

 というわけで、折角書いたものを闇に葬るのは惜しいので、ブログで発表します。
 
 皆さんは、こういうヘマをしないよう、締め切りはキチンシッカリと確認しましょう。

 (悲惨な目にあってる人もいますが、悪意などはないです)

 「あっ!! ○○さん!!」
 「○○さんは酷いなあ……、そりゃ確かに00を名乗ってた時期はありますけど」
 うずくまっていた男は立ち上がった。
 小吉がニヤリと笑みを浮かべて言った。
 「ああ、知名度0王林憲司郎さんですね」
 「知名度0はいらん!!」
 と、王林憲司郎は怒鳴った。
 「で、どうしたんです? うずくまって」
 小吉は王林の抗議をさわやかに流して尋ねた。
 「突き飛ばされたんですよ、誰だか分らなかったけど」
 Kが憐れむような眼で言った。
 「君は影が薄いから、当たった人も、君に気がつかなかったんだろう」
 「その人、誰なんです?」
 と、仲田ズリムが尋ねた。
 「だーかーらー!!」
 Kが激昂する王林からズリムをかばうように立った。
 「待ちたまえ、ズリム君は本当に君を知らないんだよ。君は過去の人物になりかけているから、新参の人が知らなくて当然だ」
 「うう……」
 これには納得するしかない王林憲司郎だった。
 「ズリム君、この人はね……、まあ、古参の人が説明してくれるだろう」
 ムーディー勝山のように右から来るものを左に受け流すKに、王林はズッコケた。
 しかし、ズリムはひとり納得していた。
 「そうか、以前の常連の方ですね」
 「きゃあ!!」
 突然の悲鳴に4人は、声の方へ振り向いた。
 「向こうでも騒ぎがあったようだ、行こう!!」
 Kの後に三人が続いた。

 人垣の中に入ると、ムキムキした体の紫田拓が床に倒れ伏し、白目を向きピクピクしていた。
 そのそばで、狂元弘明がオロオロと紫田拓を見下ろしている。
 「紫田君、新しいストレッチかい?」
 Kの問いに、狂元が答える。
 「違います! いきなり苦しみだして、倒れたんです」
 「えっ? まさか、食中毒?」
 辺りから、また新たな悲鳴が上がった。
 「いや、まだわからないから、みんな落ち着いて! とにかく救急車を呼んで!」
 救急車が来て、紫田拓は運ばれていった。
 
 「一体、何事です?」
 騒ぎが厨房にも伝わって、苦労田彰正が出てきた。
 事情を聞くと、
 「まさか、私の料理で食中毒だって!? ありえない! ありえない! 私の才能に嫉妬する何者かの陰謀だろう!」
 と、苦労田彰正は自分の料理を矢次早に口に運び始めた。自分の料理に問題などあるはずがないという自信の表れだろう。
 「そうです、それはありえない。料理で食中毒が起こったなら、今頃、紫田拓君以外にも被害者が出てるはずだ」
 Kは周囲を見回した。苦痛を訴える者など、誰もいない。
 苦労田彰正は料理を口に運ぶ手を止めて、Kを見た。
 「ということは?」
 「これは事故ではない、事件だ……」
 「その通り、事件ですよ!」
 王林がにこやかに言った。
 「笑顔で言うなよ。事件なら大変なんだよ?」
 「しかし、もう解決しましたから」
 「何を言ってるんだ。始まったばかりじゃないか」
 「僕には、もう犯人がわかってます!!」
 「えっ!? 本当かい?」
 「本当です!!」
 「それなら、君にチャンスを上げよう。犯人は誰だい?」
 「ありがとうございます!! 犯人は狂元さん、あなたですね!!」
 王林に指差された狂元はうろたえる。
 「な、何なんですか? 何を根拠に」
 「料理に毒が混ざってないことは、すでに明白です! ということは、誰かが毒を混ぜたことになる。側にいた人間が一番怪しい。簡単な理屈です」
 「だからって、僕なんですか? そんな乱暴な。第一、動機がないじゃないですか」
 「動機ならあるでしょう。乳が好きな狂元さんにとって、筋肉を増やそうとする紫田さんは邪魔な存在なはずだ。狂元さんは、この機会に紫田さんを亡き者にしようと、隙を見て紫田さんの料理に毒を混ぜたんです」
 「僕は料理に毒なんか混ぜてません!! 毒なんかもってません」
 確かに××で××な格好の狂元に、毒を隠し持つなどできそうにない。
 「狂元さんの荷物を調べてみましょう」
 狂元の荷物が運ばれてきた。
 普通のデイバッグだが、狂元の持ち物となると、皆、妙な威圧感を感じていた。
 「これは部外者が探った方が良いね。苦労田さん、お願いします」
 Kに促されて、床に置かれたバックに屈み、苦労田が開いた。
 狂元の荷物の中身は、描写するには憚りのあるようなものでごった返していた。
 注、詳細の描写は、面倒なのではぶきました。
 苦労田は眉をしかめ、汚いようなものを触るように、(実際、いろいろな意味でヨゴレなので……)袖をまくらず、逆に伸ばして、手の指先だけが出るようにして、狂元の荷物の中を探った。
 しばらくすると、薬瓶を取り出した。
 「これはなんです?」
 と、薬瓶をテーブルに置く。
 「知らない! そんなもの知らない!」
 王林が会心の笑みを浮かべた。
 「決定的な証拠ですよ、狂元さん。警察に中身を調べてもらいましょう。おそらく紫田拓さんの体から検出される毒と同じ毒が検出されるはずです」
 「そんな……、お互い、腐女子化、萌え化するFRの中では異端の存在だが、頑張っていこうと励ましあっていたところなのに、そんな僕が紫田拓さんに、そんなことすると思われるなんて……」
 狂元は、ポロポロ涙をこぼし、その場に泣き崩れた。
 ――これが可憐な美少女なら……。
 別な意味で皆の同情を誘う狂元の哀れな姿だった。

 (つづく)

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